Wi-Free製品概要

1)「Wi-Free」システムコアの仕様

  • ① 直接印加リレー方式(特許申請中)
  • ② 電圧出力:最大5kV
  • ③ 電流出力:最大6mA(安全基準:最大10mA)
  • ④ 電圧入力:100V〜240V
  • ⑤ 周波数:50Hz〜200Hz
  • ⑥ 使用温度帯:10度〜−10度
  • ⑦ 安全装置による制御(リミッター採用)
  • ⑧ 消費電力:30W(リーファーコンテナは含まない)

2)鮮度維持に必要な要素として、冷凍保存が最も良いと一般的に知られているが、その他の技術を応用する事で品質の良い鮮度維持ができる。

  • ① 0度以下の冷凍温度帯では、菌(腐敗、劣化(酸化劣化を含む)を起こす原因)の活動を抑制する効果がある
  • ② イオン風と微量のオゾン発生による殺菌、除菌作用の効果がある
  • ③ 電磁界(高電圧)で発生する揺らぎ運動によって腐敗防止、劣化(酸化劣化*1を含む)防止などの効果がある

3)「Wi-Free」システムとは、通常のリーファーコンテナに安定した電磁界を形成し安定させる為に内部壁面を樹脂によって囲い電磁界のプラスとマイナスを構成する。高電圧を印加する事で、水分子、イオン、オゾン、極性基などに揺らぎ運動が与えられ水の構造化に影響を及ぼす事で、水分蒸発抑制効果、水分活性の低下、鮮度保持効果、吸水促進効果がある。

*1 酸化劣化を生じやすい食品成分として、脂質やタンパク質、アミノ酸、フレーバー成分、色素成分などが挙げられる。

Wi-Free技術概要

仕組み(Wi-Freeリレーシステム+電磁界安定構造)
従来の冷凍技術+電気技術(高電圧・低電流:揺らぎ運動+イオン・オゾンの発生)

  • ①アルミ板:システムコアよりケーブルを経由して繋ぐ板。3500Vの電圧が流れ、この板の上に荷物を載せて保存する
  • ②絶縁碍子:板に流れている電圧が漏れないように絶縁している脚。高さ約38㎜
  • ③側面用樹脂板:②と同じく電圧が漏れないように絶縁する側面板
  • ④荷物を保存する電磁界空間

*リレーシステムとは、①を分割配置したものに一定時間の間隔で電圧を印加するものである。

【技術応用による可能性と新たな開発事業】

種子発芽性の向上・生育期間の短縮・収穫増・菌の繁殖抑制・吸水性の向上・食品の食味改善・スケールの防止・保水性の向上・長期保存・酸化の防止・水の清浄化・消化吸収への効果・質の良い飼料・魚病の減少・養殖死亡率減少・石炭の燃焼時間の短縮・ガソリンの燃焼時間の短縮・電場凍結後の細胞破壊の減少・エチルアルコールの燃焼時間の短縮・凍結時の変性抑制・蒸気ボイラーの熱効率の上昇 その他(蓄電池の再生も含む)
(参考文献:生物・環境産業のための非熱プロセス辞典・食品とオゾンの化学)